自殺

五木寛之先生の「大河の一滴」で、「こころが萎える瞬間」、「自殺は手の届くところにある」。
という言葉を思いだす。
人間は誰しも自殺願望を持っているそうだ。しかし人間には理性がある。

勝手な解釈だが、私も自殺願望はとても強く持っていると思う。
なぜなら、極度の高所恐怖症だからです。なぜ、高いところが苦手かというと、そこから飛び降りたら
どんなこといなるんだろうと無意識のうちに強くイメージしてしまうのです。

話を戻しますが、著書では、
「心が萎えたとき、私たちは無気力になり、なにもかも、どうでもいいような、
投げやりな心境になってしまうものだ。実際に手や足もけだるく、
自分のからだではないような感じさえしてくる。」

今回の災害で決して起きてはいけないことが起きています。
以前私は、一番起きてはいけないことは、自分で自分の命を絶つ事。
それだけは起こってほしくないと強く願いました。
死にたくないのに死んでいった人たち、そして、今まさに必死に生きている人たちが
いるという事を忘れないでほしい。
とはいっても、将来に対する絶望感は、想像をすることはできません。
原発近くの酪農家が自殺しました。毎日、大切に育てた牛から搾乳し、それを捨てる。
どんな思いだったのか想像する事ができません。
原発事故の少し後に、野菜農家の方が、自殺しています。
もしかすると報道されていないだけでたくさんの人がいると思うとやり切れません。
何も出来ない、何もアイデアのない自分が情けないです。

話は変わりますが、厚労省から、労災申請のデータが出ましたが、精神障害で未遂を
含む自殺者は65人、精神障害で労災を請求した数は1181人と発表されました。
災害で全てを失っても、精一杯前を向いて生きている人もいる今、
このデータには苛立ち・憤りを強く感じます。

精神障害って何なんだ?

鬱って何なんだ?

甘ったれんな、全てを一瞬になくした悲しみつらさに比べたら、大した話ではない。
嫌だったら辞めればいい。逃げればいい。くじければいい。
誰にも迷惑かけずに、誰のせいにもせずに。

これから、災害の問題・課題の質は変化しています。それに対する早い対応を強く期待します。

被災地の方々の心が萎える前に、、、

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