温故知新 信州小布施を訪ねて

信州は小布施を訪ねました。
故郷福島を思い出す、静かな空気のキレイなとてものどかな所です。

まずは、葛飾北斎の肉筆画を拝見。
何といってもゾクっとしたのが、絶筆といわれる「富士越龍」

北斎は死をまじかにして、「あと10年、いやあと5年命があれば必ず本物の画工になれた」と言って90歳の人生を閉じたそうです。
1849年の事です。その時代の平均寿命はおそらく40~50歳ではないでしょうか?
もちろん長寿番付にものったそうです。その生命力と目指したものに対する「欲」は見習いたいものです。
北斎についての興味は他にもあります。
・北斎については、「富嶽三十六景」が有名ですが、その初版は60歳です。
その以前は北斎漫画でした。今から約200年前漫画という文化は存在しているのです。
・北斎は東京墨田区あたりの人間です。その彼が長野県小布施を訪れているのは84歳の時です。
交通手段の無い時代に片道約250キロの道のりを旅しているのです。
・戒名を30回しているのです。
「画狂老人卍」北斎は100歳で神の域に達すると言ってます。それぐらいの信念を持ち取り組んでいた
北斎にものすごく惹かれました。

その後近くの岩松院へ、また雰囲気が最高。
小林一茶ゆかりの古寺でもあります。裏庭には小さな池があり蛙合戦の池としても有名です。

「やせ蛙まけるな一茶これにあり」

病弱なはじめての子供への声援の句でしたが、その願いむなしく子供千太郎は1ヵ月足らずで
他界してしまいます。一茶が54歳の時だそうです。
そんな悲しい背景があった句だったんですね。

小布施の温泉も源泉かけ流しでとてもよかったです。

久方ぶりの旅行でした。全てに感謝です。
信州小布施、是非おすすめです。

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