良い考えの生まれやすい状況。
中国の欧陽修という人は、こういってます。
「三上」、
馬上・枕上・厠上
馬上は、今でいう通勤電車の中、車の中等、すごい納得です。私は電車に乗るときは
必ず、何かを持ち込んで楽しみます。だから、電車で寝るっていうのは本当に
疲れ切っている時以外絶対にありえません。
枕上は、特に朝早くに目が覚めたときは、まさかの発想をするときがあります。
厠上は、周りから妨害されない、その安心感が、頭を自由にするのかも。
ものを考えるには、ほかにすることもなく、ぼんやり、あるいは、是が非でもと、力んでいてはよくない。
「三上」はそう暗示している。
「三中」、
無我夢中、散歩中、入浴中
無我夢中は、冷めた頭で考える必要もあるが、時にはこういう状態で考えるのもよい。
確かに夢中な時のひらめきに何度助けられたことか、
散歩中は、散歩の良いところは、肉体を一定のリズムにおき、それが思考に影響する点だという。
入浴中は、一般に精神も昂揚するようで、浴室で歌を歌いたくなるのはそのあらわれだという。
「三上」にしても「三中」にしても、いずれも最中だ。
チョーお勧め本、おもしろいこと間違いなし。