日別アーカイブ: 2011年2月25日

正義

あなたは路面電車の運転士で、時速96Kmで走っている。
前方を見ると、5人の作業員がいる。
電車を止めようとするが、ブレーキがきかない。
このままでは全員が死ぬ。

ふと、右側へそれる退避線が目に入る。
そこにも作業員がいるが、1人だ。
電車を退避線へ向ければ1人の作業員は死ぬが、5人を助けられる。

どうすべきか?

「退避線に入れ! 1人の人を殺すのは悲劇だが、5人を殺すよりは
ましだ」
5人の命を救うには1人の犠牲が必要となる。

さて、もうひとつ別の話がある。

今度は、あなたは傍観者で、路線を見下ろす橋の上に立っている。
線路上を電車が走ってきた。

前方には作業員が5人いる。ここでもブレーキがきかない。
その時、隣に太った男がいるのに気づく。
あなたはその男を橋から突き落とし、疾走してくる電車の行く手を
はばむことが出来る。
その男は死ぬだろうが、5人の作業員は助かる。

太った男を突き落とすのは正しい行動か?

「5人を救うために1人を犠牲にする」が2つの事例で、違って見えるのは
なぜだろうか?」

(これからの「正義」の話をしよう)より

先日、以前の会社の上司江藤茂樹氏と飲んだ際の話題でした。
江藤部長は大変本を読む方で、私が本を読む事に影響を受けた一人です。
哲学の話ですので、会話は途絶えず語り合えました。

こんな時代だからこそ、サンデル(著者)のような著書が読まれるのかもしれません。
他にもたくさんの事例が議論されてます。非常に興味深い本です。