カテゴリー別アーカイブ: 心理学・メンタルトレーニング

聞くこと

私のいうことを聞くように私があなたに求めたのに、あなたが助言をし始めたとしたら、
あなたは、私が求めたことに応えていないことになる。私があなたに対して私の言うことに
耳を傾けるように求めたのに、あなたが私に対して、なぜそのような気持ちになる
べきではないか諭し始めた場合は、その人は私の気持ちを踏みにじっていることになる。
私の言うことを聞くように私があなたに求めたのに、あなたが私の問題を解決するために
自分が何かをしなければと感じた場合は、おかしなようだが、あなたは私を失望させる。

聞いてくれ!私はただ聞くように求めただけだ。話したり何かの行動に出なくていいから、
ただ聞いてほしいだけなのに。私は自分で行動に移すこともできるし、無能ではない。
落胆したり、ためらっているかもしれないが、無能ではない。私が自分でできること、
自分でしなければならないことをやられると、あなたは私を不安にさせ無力感を
感じさせることになる。しかし、どんなに不合理なことであっても私が感じるままの
感情をあなたが事実として受け入れてくれれば、私はあなたを納得させようと努力せず
にすむし、その不合理な感情の背景にあるものを理解するという作業に取りかかることが
できる。それが明確になれば、答えは明白で、助言は必要ない。

ーーーラルフ・ラフトン医学博士ーーーーー

8つの習慣からの抜粋です。

今、ここの感情に気づき、自己責任をとる

 ストレスを溜める要因として、自分の本当の感情を抑える、行動の前に
様々なことを考え過ぎることが挙げられます。感情抑圧や、考え過ぎると、
自分の本当の感情や考え方もわからなくなり不安につながるケースもあります。
 また、他人に責任を転嫁することで人間関係に影響を及ぼしたり、自己成長を
止めてしまったりするケースもあります。
 今、ここに集中することの大切さを学ぶとともに、今、ここで感情を発散するなかで、
自分の本音に気付くことで、自分の感情や考え方、言動を変化させていきましょう。

以前学んだ心理学の中から、ゲシュタルト療法のほんの一部を紹介したいと思います。

 人は全てのことに気づいているわけでなく、むしろほとんどのことに気づかずにいます。
つまり、多くのことを意識的にでなく、無意識に処理を行っているのです。
たとえ、自分自身に問題があっても、それに気づいていなければ対処のしようも
ありません。気づかない場合には選択のしようがなく、いつもと同じ自動的な反応が起きること
になります。選択肢のない硬直な状況よりも、多くの選択肢の中から状況に応じて選べる柔軟性が
あったほうがいい。そして、選択というものを実現するためには「気づき」が必要となるのです。
気づくことによって、何かしらの選択ができるのです。
 自分の体の声や感情に耳を傾け、「今ここ」で自分に何が起きているかに注意を向ける。
そして、気づきを通して、抑圧された無意識な部分を意識化させる援助をします。

少し難しい表現をしていますが、私自身もすべてを理解しているわけではありません。

では、気づきを知り自己責任をとるとはどういったことなのでしょうか。

ここでいう自己責任とは、上記にも触れていますが、「選択と決断」です。

ほとんどの人は、将来の成功よりも今の楽を選びます。苦痛と快楽の関係を正しく
理解できずにいるのです。
そういった対処法の一つに、自己暗示の法則(思い描いた通りの自分になる)を
使うといいです。

例えば、

良い例:「私は、これまでは運動をしなかったけど、これからは毎日20分歩きます。」

悪い例:「私は、これまでは運動ができなかったけれど、これからは毎日20分歩くようにします。」

お分かりだと思いますが、普段の意思決定の言葉の中に自己責任をとっていないことに
気づくことです。

ゲシュタルトの9原則は、

1.今に生きること

2.ここに生きること

3.想像をやめて、現実的に物事をとらえる

4.考えることより、感じることを選ぶ

5.判断するよりも、表現する

6.不快の感情も受け入れる

7.権威者を作らない

8.自分自身に責任を持つ

9.自分自身である

だそうです

パラリンピック選手の言葉

ご存知でしょうか、

パラリンピック選手の練習場には様々な条件があるため、

練習をしたくてもできないという現状がリます。

合宿が行われても、時間をかけ毎日違う場所での練習だそうです。

もちろん車椅子なので移動も大変です。

そんな恵まれない環境の中、障害を負った選手の言葉です。

「環境を変えるためには、結果を出すしかない。」

「承認」

カウンセリングやコーチングをしている方々がよく使う言葉。
社会で使う一般的な「承認」とは若干違いがありますが、
心理学での「承認」いわば、相手の自己肯定感(自尊心)を
増強する行為です。

相手の感情を肯定する全ての言葉や行為が「承認」なのです。

言葉としての承認は以下のような事でしょう。

1.賞賛
  素晴らしい。
  さすがだな。
  
2.同意
  その通りだ。
  大賛成だよ。
  同感だ。

3.お礼・感謝
  ありがとう。
  あなたのお陰だよ。
  お世話になりました。

4.謝罪
  申し訳ありません。
  それは悪い事をしました。
  私の責任です。

5.期待・信頼の表示
  任せられるのはあなたしかいません。
  あなたと見込んでお願いしたい。
  期待していますよ。

6.激励
  その調子だ。がんばれ。
  君ならできる。
  君のやっていいる事は間違いない。

7.第三者承認の伝達
  部長が君の事をほめていたよ。
  君の実力はみんな認めている。
  Aさんがよろしく言っていたよ。

8.感情の伝達
  君が来ないとさみしいな。
  お話をうかがって力づけられました。

9.共感
  お気持ちは分ります。
  そう思うのも無理は無いですね。
  今回は残念でした。

10.存在の認知
  おや、髪切ったんですね。
  おや、今日のネクタイは青ですね。
  
11.行動の認知
  この仕事は君がやったんだな。
  この表を作ったのはあなたですね。
  今日は三社訪問したんだね。

など、、、、

こういった言葉を毎日使う事で、相手も気持ちいですし、
何より自分自身がとても素直になれると思います。

行動による「承認」は、またお話します。

(○´ω`○)ノ**SeeYou**(○´ω`○)ノ
    

深層心理 1  とっちめるぞゲーム

親:「もう学校に行く時間だよ、遅れるよ」

子:「わかってる」

親:「忘れ物ない、宿題持った?ハンカチ持った?」

子:「持ってない」

親:「毎日同じこと言わせないで、昨日準備したって言ったじゃない」

子:「・・・・・・・・・」

親:「もう、ゲーム禁止よ」

子:「わかったよ」

親:「困らせないでよ、忙しいんだから」

また、始まったぁって感じです。

こういったやり取りを精神科医エリック・バーンは心理学理論で交流分析学の中で、
ゲームと深層心理を組み合わせて解説しています。

上記の会話を「朝の儀式」とっちめるぞゲームと言います。

妻:「また、トイレの電気つけっぱなしだったわよ」

夫:「あっそう」

妻:「ちゃんと消してよ、何度言ったらわかるの」

夫:「わかったよ」

妻:「毎回毎回同じこと言わせないで」

夫:「うるさいなぁ、しつこいよ」

妻:「しつこいじゃないわよ、いいかげんにして」

これは、Kick meゲームと言います。

ここでいうゲームとは、
・パターン化したやり取りを何度もする。
・後味が悪く、いつも嫌な感情の結末になる。
・無駄な非生産的な時間を過ごす。

自分のパターンに気付くとともに、その時の深層心理にも目を向けることで、
自己成長につなげて、人間関係をよりよいものとするのが狙いです。

では、なぜゲームをするのか?
人はストローク(承認・愛情)を求めてゲームをする。
そして、肯定的なストロークがえらればいと、否定的なストロークを
求めて同じような言動をしてしまうそうです。
これらのゲームの根底には、「屈折した甘え」があり、生育歴が影響している
と考えられている。ストロークをもらう事での存在感の確認や孤独感からの
解放を求めているのだそうです。
※プラスのストローク・・・聴く、有難う、かまう、関心、ほめる、スキンシップ、、、、
 マイナスのストローク・・・怒る、批判、非難、脅迫、、、、

上記のゲームでのお互いの心理は、
相手(親・妻):腹立たしい、嫌悪感、イライラや暴言、見放す、一生懸命つくす
自分(子・夫):どうせ見捨てるんでしょ 自分の為でしょ 私の味方はいない
         信じさせることができる? どこまで私についてこられる?
自分の欲求は、
「受容」=かまってもらいたい
です。

では、どうしたらよいのでしょうか、
鉄則は否定せずに聴く、私メッセージ、事実を述べる、ことです。

ゲームの対策として、
・ゲームのパターンに気付く
・相手の本当の狙い(心理)を察する
・話を最後まで聴く
・客観的(冷静)に対応する
 「事実を冷静に述べる」「事実に対する質問をする」「言い方を活用する」
 「受け止め方・ものの見方を変える」「自分の言動を変える」
・相手の挑発に乗らない
 「あーそーなんだ」「そうかんじていたんだ」売り言葉・買い言葉を止める
・姿勢を正す

だそうです。

コミュニケーション能力に欠けている私は、意識しながら頑張ってます。
心当たりのある方は、
是非チャレンジにしてみてください。
何かがきっと変わります。    

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